養生(ようじょう)とは、引越しで家具などを移動させるときに、
壁や階段など家に傷が付かないよう、保護シートを張ることをいいます。
引越し見積りの時にも「マンション養生」、「階段養生」といった言葉が出てきます。
なぜ「養生」する必要があるの?
引越しでは、冷蔵庫やタンスなど、重くて大きい物の移動も多くなります。
大物を運び出す時に、壁や柱にぶつかってしまったり、
引きずって床に大きな傷がついてしまった、階段の角が欠けたりした場合、
原状回復費用として、傷やへこみを修理する費用を弁償しなくてはならなくなります。
引越し先で養生していないと、搬入の際に家具の角が当たってしまい、
床が凹んだり、壁紙が剥がれたり、ドアに傷が付いたり・・・
引越し初日から、とても残念な気持ちになってしまいますよね。
特にマンションの引っ越しの際には、自宅の室内だけでなく、
エントランスや通路、エレベーターなど、共有部分の養生も必要になります。
マンション管理会社によっては養生についての厳しい規約がある事も多いようです。
引越し当日にトラブルが起きない様、前もって確認をしておくと良いでしょう。
引越し業者に頼まず、友達に手伝ってもらったり、
家族で引っ越しをしようと考えている方は特に注意が必要です。
養生って、テープの跡が残ったりしないの?
養生の防護シートを貼る時は「養生テープ(マスキングテープ)」を使います。
ガムテープとは違って粘着力が弱いため、テープを張ったところに跡が残ったり、
段ボールや壁紙がはがれてしまうというトラブルも少なく、
手でカンタンに切ることができるので、貼るのも片づけるのにも便利です。
ただし、養生テープも時間が経つにつれ、剥がれにくくなります。
あくまで「仮止め」なので、使い終わったらすぐに剥がしておきましょう。